【7月8日 AFP】英銀行大手バークレイズ(Barclays)は8日、アントニー・ジェンキンス(Antony Jenkins)最高経営責任者(CEO)を解任したと発表した。同社は、外為市場でのレート操作疑惑や、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の不正操作など、不祥事が相次いでいた。

 この予想外の決定についてバークレイズは声明で、窮地に立つ同社の改革を続けるためには「新たなリーダーシップが必要だとの結論を(経営陣が)下した」と説明している。

 リテール(小口金融)ビジネス部門の経験が豊富なジェンキンス氏は、LIBOR不正操作問題で引責辞任したボブ・ダイヤモンド(Bob Diamond)前CEOの後任として、2012年7月に就任。バークレイズに良識という新たな風土をもたらすと明言し、投資銀行事業を縮小して思い切ったリストラを行っていた。(c)AFP