【6月30日 AFP】(一部更新)英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は30日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」が、シリアで「魔術」を使ったとの理由で女性2人を斬首したと発表した。ISがシリアで女性住民を斬首により「処刑」するのは初めてという。

 監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は「ISが(シリアの)デリゾール(Deir Ezzor)県で女性2人を斬首によって処刑した。当監視団が記録している中では、ISに女性がこうした方法で殺害されたのは初めてだ」と述べた。

 監視団によるとISは27日と28日に2組の夫婦を殺害。どちらの夫婦も魔術を使ったと非難され、女性たちは夫と一緒に「処刑」された。これまでISは、クルド人女性戦闘員の遺体の頭部を切断したり、姦通を疑われた女性たちを投石によって殺害したりしていたが、女性住民を斬首した事例は初めてという。2人の「処刑」は公開で行われたとされる。(c)AFP