【6月26日 AFP】米連邦最高裁判所は25日、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領の看板政策である医療保険改革法「医療費負担適正化法(Affordable Care Act)」(通称オバマケア、Obamacare)の政府補助金支給は合法という判断を下した。オバマ政権にとっては、政治的遺産を作る大勝利となった。

 最高裁は6対3で、全米の保険購入者に税金控除という形で連邦政府が補助金を支給することを合法とみなした。

 オバマ大統領は直ちにこの判決を歓迎し、「全米の勤労者」の勝利だと述べた。

 オバマケア反対派は、保険購入で政府からの補助金を受けられるのは各州の保険取引所(ウェブサイト)を利用した人だけで、取引所の設置を拒否した州の住民が、連邦政府が設置したウェブサイトから保険を購入した場合にも連邦政府が税金控除の形で補助金を支給するのは憲法に違反すると訴えていた。連邦政府のウェブサイトから保険を購入した人は、約700万人に上っている。

 ジョン・ロバーツ(John Roberts)最高裁長官が読み上げた判決文によると、オバマケアは全州で連邦政府補助金の支給を意図していたのは明らかだと判断したという。(c)AFP/Chantal VALERY