【6月3日 AFP】野生動物取引の監視団体「トラフィック(TRAFFIC)」は2日、タンザニアに生息するゾウの個体数が、過去5年間で約60%もの「破滅的減少」になったと発表した。

 トラフィックによると、同国政府が1日に発表したゾウの生息数は、2009年の10万9051頭から2014年には4万3330頭に減少した。

 トラフィックは統計について、「インド洋(Indian Ocean)に面したタンザニアのダルエスサラーム(Dar es Salaam)とザンジバル(Zanzibar)の港を主要出口とした象牙密輸ルートの大転換」を示した同団体の調査を裏付けるものだと指摘。2009年以降、タンザニアから少なくとも45トンの象牙が密輸されている。

 タンザニアの天然資源・観光相は統計結果について、「良いところもあれば悪いところもある」とコメント。セレンゲティ国立公園(Serengeti National Park)ではゾウの個体数は2倍近い6087頭に増加。より規模の小さいルボンド島国立公園(Rubondo Island National Park)でも49頭から102頭と108%の増加となった。ルアハ国立公園とルングワ動物保護区(Ruaha-Rungwa National Park)でわずか1年の間に2万頭から8272頭に減少したことについては懸念を示し、原因を調査していると話した。(c)AFP