【5月29日 AFP】インドで29日、熱波による死者が過去20年で最多となる1800人に達し、当局は熱中症患者を救急医療患者として治療するよう各地の病院に指示した。

 インドでは毎夏、貧困層を中心に数百人単位の人々が暑さで死亡しているが、今年の死者数はすでに年平均の2倍に達している。

 だが専門家によると、実際の死者数はさらに多い恐れがある。熱中症の影響を最も受けやすい貧困層やホームレスの人々は、病院で亡くなることが少ないからだ。

 これまでに確認された死者の大半は南部のテランガナ(Telangana)州とアンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州からで、現地の医師によると両州各地の病院は重度の熱中症患者であふれかえっているという。(c)AFP/Vivek Nemana