【5月29日 AFP】イタリア沿岸警備隊によると、地中海(Mediterranean)で28日、リビアから船で欧州に向かおうとしていた難民741人が救助された。

 難民らは木造船1隻とゴムボート5隻で地中海横断を試みていたが、イタリアとチュニジアの間にあるシチリア海峡(Strait of Sicily)で全員が保護されたという。救助活動は欧州対外国境管理協力機関(フロンテックス、Frontex)の下でイタリア沿岸警備隊が調整し、英国、ドイツ、アイルランドの海軍艦船の協力を得て行われたという。

 国際移住機関(International Organisation for MigrationIOM)によれば、今年に入って既に約1770人が北アフリカから地中海を渡って欧州に向かう危険な航海で命を落としている。これは、前年同期比で30倍の死者数となる。(c)AFP