【5月25日 Relaxnews】仏パリ(Paris)市当局が、自宅貸し借り仲介サービスの「Airbnb(エアビーアンドビー)」を使った違法な賃貸の規制に乗り出した。調査員が、モンマルトル(Montmartre)やサンジェルマン(Saint Germain)、マレ(Marais)といった観光客が多い地域の家を一軒一軒まわり、調査を行っている。

 調査は数週間続く見込みで、初日には30~80軒の家の所有者が罰金を科せられた。

 取り締まりの目的は、パリの住宅不足の解消だ。パリでは、過去5年間で約2万部屋が従来の賃貸市場から消えた。一方で、パリはAirbnbの最大市場であり、4万件がリストに掲載されている。

 普段は住んでいない所有物件を、短期間のレンタル用にして貸し出したり、自分が住んでいる住居を市の許可なしに4か月以上貸し出したりすると、最大2万5000ユーロ(約335万円)の罰金の支払いを命じられる可能性がある。

 Airbnbは他の都市でも法的な問題に直面している。スペインのバルセロナ(Barcelona)は最近、観光客向けの部屋の貸し出しは当局に申請する必要があるという市の法律に違反しているとして、Airbnb社に3万ユーロ(約400万円)の罰金を科した。

 米カリフォルニア(California)州サンタモニカ(Santa Monica)も、短期の貸し出しには元の住人が一緒にいることを義務付ける新法を、来月から施行することを決めている。(c)Relaxnews/AFPBB News