【5月24日 AFP】ドイツの民放テレビRTLは23日、44歳の娘を筆頭に13人の子どもを持ち、ウクライナで人工授精により妊娠した65歳のドイツ人女性アンネグレート・ラウニヒク(Annegret Raunigk)さんが、四つ子を出産したと伝えた。

 RTLによると子どもは男児3人と女児1人で、ベルリン(Berlin)の病院で生まれた。26週の未熟児で、40週で生まれた新生児と比べると未発達のため健康状態に問題が生じる恐れも否定できないものの、生存できる可能性が高いという。

 65歳のラウヒニクさんは、ベルリン在住の英語とロシア語教師で、定年退職を間近に控えている。ウクライナで数回の人工授精の末に四つ子を妊娠した彼女には、44歳を頭に13人の実子がいるうえ、すでに孫も7人いる。RTLによると四つ子の出産としては世界最高齢。

 RTLは、四つ子妊娠から出産までのラウヒニクさんを追う番組制作の権利を得たが、出産時に病院での収録はしなかったという。

 ラウヒニクさんの四つ子妊娠は先月RTLで報道され、世界中の注目を集めていた。当時の報道でラウヒニクさんは、「9歳になる末娘が弟か妹を欲しがったため、人工授精に踏み切った」と語っていた。子供が入学する頃には70歳を超える年齢での出産への批判には、「何が起きるか分からないでしょう?20代でいろいろなことが起きる人もいます」と述べ、子供を産む時期は各個人が決めることだと話していた。(c)AFP/Yannick Pasquet