【5月20日 AFP】一流のアスリートは、大きなプレッシャーにさらされるとき、脳の一部分が平均より82%速く機能するという。19日、英国の研究で明らかになった。

 ダンロップタイヤ(Dunlop Tyres)とユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(University College LondonUCL)が行ったテストの結果、トップレベルのスポーツ選手は、身体的、精神的な重圧を受けたとき、一般人よりはるかに優れたパフォーマンスをみせることがわかった。

 被験者にはタスクが課され、反応速度に関わる頭頂皮質がどう機能するかを測定した。すると、アスリートが「人並み外れて優れた」結果を出したという。

 英国の五輪代表チームと、ラグビーイングランド代表のメンタルサポートに携わるUCLのビンセント・ウォルシュ(Vincent Walsh)教授は、「非凡な人に関して言えるのは、練習場でどれだけ上手にできるかということではなく、プレッシャーの中でどれだけうまくできるかということなんです」と話した。

「テストを通じて、彼らが人とどう異なるのかを明らかにできればと思います。分野によっては、瞬時の判断が大きな違いを生むことになるでしょうからね」

 研究には、マン島TTレース(Isle of Man TT)を何度も制しているオートバイレーサーのジョン・マックギネス(John McGuinness)、ロッククライマーのレオ・ホウルディング(Leo Houlding)、レーシングドライバーのサム・バード(Sam Bird)、ウイングスーツ・パイロットのアレクサンダー・ポリー(Alexander Polli)、スケルトンの五輪金メダリストであるエイミー・ウィリアムズ(Amy Williams)の5人が協力した。