【5月7日 AFP】観測史上最も遠方にある銀河が、米エール大学(Yale University)などの天文学者チームにより発見された。地球から約131億光年にあるこの銀河は、明るい青色の星の集まりのように見えるという。

 エール大は発表した声明で、「EGS-zs8-1」と呼ばれるこの銀河は「初期宇宙に存在する最も明るく、最も質量の大きい天体の一つ」と指摘している。

 地球からの正確な距離の算出は、米ハワイ(Hawaii)のWMケック天文台(W.M. Keck Observatory)にある口径10メートルの望遠鏡に搭載された近赤外多天体撮像分光器「MOSFIRE」を用いて行われた。

 EGS-zs8-1は、米航空宇宙局(NASA)のハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)とスピッツァー宇宙望遠鏡(Spitzer Space Telescope)の画像で初めて確認されていた。

 エール大や米カリフォルニア大学サンタクルーズ校(University of California, Santa Cruz)などの天文学者チームによると、EGS-zs8-1ではいまだに天の川銀河(Milky Way)の約80倍の速度で星形成が進んでいるという。

 発見に関する詳細は5日、英学術誌「アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ(Astrophysical Journal Letters)」に発表された。(c)AFP