【5月4日 AFP】男子テニス、イスタンブール・オープン(TEB BNP Paribas Istanbul Open 2015)は3日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-3、7-6で第3シードのパブロ・クエバス(Pablo Cuevas、ウルグアイ)に勝利し、ツアー通算85個目のタイトルを獲得したとともに、クレーコートで久々の優勝を飾った。

 世界ランク2位で四大大会(グランドスラム)通算17勝を誇るフェデラーは、第2セットの激しいタイブレークを制し、全仏オープンテニス(French Open 2015)にはずみをつけた。

 フェデラーは、世界ランク23位のクエバスがみせる強固な守備を崩し、手首の痛みで2度のメディカルタイムアウトを取った対戦相手を、1時間36分で下した。

「クレーでは久々のタイトルになった」としたフェデラーは、「ここでプレーできることは、喜びでした」と語った。

「自信をつけて、新たなタイトルを獲得することができました。自分のゲームがしっくりきているような感覚です。心身ともに試練を乗り越えました」

 青いクレーコートで行われた2012年のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2012)で優勝したフェデラーだが、レッドクレーでトロフィーを掲げたのは、2009年の全仏オープン以来となる。

 フェデラーがトルコに到着してからというもの、周囲はお祝いムードで、ファンがコートに「トルコへようこそ、王様」という横断幕を掲げると、フェデラーの名前を呼ぶチャントがあちこちで起こった。