【5月1日 AFP】マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)のトレーナーを務めるフレディ・ローチ(Freddie Roach)氏は30日、フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)との「世紀の一戦」を勝利に持ち込むための綿密な戦略を考案していると述べた。

 名トレーナーとして崇拝されているローチ氏は、増強したメイウェザーが早期ラウンドでのノックアウト勝ちを狙ってくると予想しているが、パッキャオは必要であれば最終ラウンドまで戦い抜く準備はあると警告した。

 2日の試合を約48時間後に控え、ローチ氏はMGMグランドホテル&カジノ(MGM Grand Hotel Casino)で、「私はマニーが勝つ方程式を持っている」と明かした。

「彼(メイウェザー)は、このファイトで筋力をみせつけてくる。早いラウンドから攻めて、こちらをノックアウトする気だ」

「相手が逃げまくることも考えられる。私は以前、彼の試合をみながら眠ってしまったことがある。リング上で何をしようとも、こちらは準備万端だ」

 ローチ氏はまた、メイウェザーが試合で使用するグローブが基準を満たしているか確認できるのを待っていると述べた。検査のために、両陣営がグローブを提出する期限は過ぎているため、審判団に対してこの問題について追究しているという。

 ローチ氏は、「われわれの分は、すでに提出している。期限はとっくに過ぎている」とし、「相手のグローブはハンドメードで、こちらのはコンピューターで作られている。私は、ただグローブがフェアな重量か確認したいだけだ」とコメントした。

 これに対して、メイウェザーのトレーナーを務めるフロイド・メイウェザー・シニア(Floyd Mayweather Sr.)氏は同日、グローブ問題について、パッキャオ陣営の恐れを反映していると述べた。

「グローブは問題じゃない。彼らは恐れを抱いているだけだ」

 一方、元世界ヘビー級王者のマイク・タイソン(Mike Tyson)氏がメイウェザーについて、「まさにちっぽけで、小心者」とコメントしたことについて聞かれると、ローチ氏もそれに同意した。

「マイクはボクシングのことを良く知っている」と述べたローチ氏は、38歳となったメイウェザーの脚にはかつてのような巧みなフットワークはない可能性があると確信している。

「彼の脚は、もはや武器になるとは思えず、以前のように動けないだろう。必ずつかまえてみせる」

「彼がロープに逃げようとした場合の戦略はある」

「オスカー・デラホーヤ(Oscar De La Hoya、米国)との試合をみて、多くを学んだ。いくつかの点を修正していれば、あの試合でオスカーは勝てていたかもしれない」

(c)AFP/Greg Heakes