【5月1日 AFP】チリ南部カルブコ(Calbuco)火山が4月30日、再び噴火した。半世紀以上不活発だった同山が4月22日に約50年ぶりに噴火して以来、1週間余りで3度目の噴火。火口からは巨大な煙の柱が立ち上った。

 国立地質鉱業調査所(National Geologic and Mining Service)はツイッター(Twitter)の公式アカウントに、「予想通りカルブコ火山で3度目の噴火が発生した。『赤警報』だ」と投稿。専門家らは、噴火がさらに続く可能性もあると警告している。

 火口から濃い灰色の煙と火山灰が噴出し、当局は同火山から半径20キロの地域にいた人たちを改めて避難させた。この地域では2度目の噴火後、片付けのため住民や作業員らに限定的な立ち入りを認めていた。

 先月22、23日の噴火時には非常事態が宣言され、当局はロスラゴス(Los Lagos)州の住民6000人以上を避難させた。当局によると、先の2回に比べると今回の噴火は小規模だったという。

 しかし国立地質鉱業調査所のロドリゴ・アルバレス(Rodrigo Alvarez)所長は、「3回噴火したからといってカルブコ火山の噴火活動が終わったわけではない」と述べ、いまだ状況は不安定だと警鐘を鳴らした。(c)AFP/Miguel SANCHEZ