【4月28日 AFP】ナイジェリア北東部ボルノ(Borno)州の町ダマサク(Damasak)で、女性と子どもを含む数百人の遺体が見つかった。イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」によって殺害された人々とみられる。

 同町では、今年3月に隣国チャドの部隊によってボコ・ハラムの支配から解放された際、橋の下で100人の遺体が見つかっていたが、住民の一人は、今回見つかった遺体の数は前回を「大幅に上回る」と語った。遺体は屋内や路上の他、干上がったダマサク川(Damasak River)に放置された状態で見つかり、先週末に20か所の集団墓地に埋葬されたという。

 25日に埋葬を手伝った別の住民は、遺体の数が400体を超えていたと話している。しかし、ボルノ州政府は死者の数を「数百人」と述べるにとどまり、具体的な人数を明らかにしていない。

 遺体は、拡大を続ける砂漠の砂に覆われた状態で見つかった。埋葬は、州当局の指示を受けて行われた。ダマサクでは、ボコ・ハラムによる武装闘争を受けて数千人の住民が町を追われており、当局はこうした人々の帰宅に向けた準備を進めている。(c)AFP/Bukar HUSSAIN with Aminu ABUBAKAR in Kano