【4月23日 AFP】世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)男子シングルで3連覇を飾った経験を持つカナダのパトリック・チャン(Patrick Chan)が、一年間の休養を経て、競技復帰に向けた練習を6月から再開することが明らかになった。

 22日のインタビューでチャンは、今秋開幕する2015-16シーズンの競技に復帰することを楽しみにしていると語った。

 現在『スターズ・オン・アイス(Stars on Ice)』でカナダ国内を回っているチャンは、ショーのリハーサル中に、「(復帰について)正式に発表することは止めた。言葉ではなく、その代わりにグランプリ(GP)大会に出ることにした。出場に向けて準備もできているし、しっかり滑ることができている」とコメントした。

 この一年間、チャンは日本や米国でもショーが行われた「スターズ・オン・アイス」に出演していた。

 チャンは夏の練習をトロント(Toronto)で開始する予定で、振付師のデヴィッド・ウィルソン(David Wilson)氏とともに2週間をかけて新たなショートプログラム(SP)を作り上げ、昨年招待されたジャパンオープン(Figure Skating Japan Open 2014)で首位を獲得したフリースケーティング(FS)のプログラムを一新するという。

 また、拠点の米デトロイト(Detroit)では引き続き、コーチのキャシー・ジョンソン(Kathy Johnson)氏の下でトレーニングを行うことになっている。

「これまで僕らがともにやってきたことは驚異的だったし、素晴らしい経験だった。ここ1年間も頻繁に話をしていて、どんな風に変化をつけていくかとか、違った形の練習がどれだけ利益をもたらしてくれるかについて、意見を出し合っている」

 昨年のソチ冬季五輪では羽生結弦(Yuzuru Hanyu)に次ぐ銀メダルに終わった24歳のチャンは、2018年の冬季五輪で金メダル獲得を目指している。

「そうなれば良いのだけれど、まだ道のりは長い。今の男子スケート界で僕は他の選手よりも歳を取っている。僕の体が耐えきってくれることを期待しているよ。やるべきことをしていけば、大丈夫だろう。達成するには最高の目標だ」

(c)AFP