【4月20日 AFP】スイスのジュネーブ(Geneva)で開催された世界最大規模の発明品の見本市「ジュネーブ国際発明品展(International Exhibition of Inventions of Geneva)」で、魚の胚の反応によって有毒物質を検出する手法を開発した中国企業が、最優秀発明品に授与されるグランプリを獲得した。

 グランプリを獲得したのは、香港(Hong Kong)に本社を置く関於水中銀生物科技有限公司(Vitargent International)。

 見本市主催者が17日に発表した声明によると、同社はゼブラフィッシュの胚を使って数千種類を超える有毒物質の有無を一度に調べる検査手法を開発した。有毒かどうか検査したい製品を魚の胚と触れさせると、48~72時間で反応が確認できるという。

 この手法は、食品、薬品、プラスチック製品、化粧品をはじめ、人が接触する可能性のあるさまざまな物質の安全性試験に応用可能で、たとえば水の毒性も検査できるという。(c)AFP