【4月13日 AFP】エジプト・シナイ半島(Sinai Peninsula)で12日、爆弾攻撃が2件相次いで発生し、兵士や警官ら14人が死亡した。イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に忠誠を誓う同国の過激派組織が犯行声明を出した。

 最初の事件は、過激派の拠点の一つである北シナイ(North Sinai)県シェイクズウェイド(Sheikh Zuweid)近郊で発生。道路わきに仕掛けられた爆弾が爆発し、軍の車両に乗っていた兵士6人が死亡、2人が負傷した。

 エジプト保健省の報道官によると、その数時間後、北シナイ県の県都アリシュ(El-Arish)で警察署を狙った車両による自爆攻撃が発生し、8人が死亡、45人が負傷した。内務省によると死者には警官5人と民間人1人が含まれている。

 犯行声明を出したのは、2013年7月にイスラム組織出身のムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)大統領が軍に解任されて以降、シナイ半島で多数の攻撃を行ってきた過激派組織「エルサレムの支援者(アンサル・ベイト・アルマクディス、Ansar Beit al-Maqdis)」。昨年にISに忠誠を誓い、「シナイ州(Sinai Province)」と改称。ISが樹立を宣言した「カリフ制国家」に属する「州」の発足を目指している。(c)AFP/Jay DESHMUKH