【4月10日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)元世界王者のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は9日、問題を抱えてはいるものの、マクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)でキャリアを終える意向を示した。

 フェラーリ(Ferrari)を去り、高額の複数年契約で今季からマクラーレンに復帰したアロンソは、今季第3戦中国GP(Chinese Grand Prix 2015)への準備を進める中、引退前に他のチームへ移る考えについて否定した。

 合同テストでのクラッシュにより開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2015)を欠場し、第2戦マレーシアGP(Malaysian Grand Prix 2015)では途中リタイアとなってしまったアロンソは、「あと何年になるにせよ、F1で15年、16年、17年間くらい過ごせば十分だ」と語った。

「恐らくはフェラーリの時と同じで、そこで人生の一部に幕を閉じることになるだろう」

 スペイン出身で33歳のアロンソはまた、引退後にチームのマネジメントに関わるつもりはないと主張している。

 アロンソは、「マクラーレンでキャリアを終える」とし、「マネジャーになるつもりはないし、もう十分だ。僕らスポーツマンというのは闘志を持っているから、勝負の世界は好きだけど、年齢やこれまで成し遂げてきたことを考えると、別の道を模索することになるだろう」という考えを明かした。

「幸運にも年間王者になれたし、多くのGPで勝利を収めてきた。だから今はトロフィーを獲得することよりも、自分やチームの仕事に対する喜びと誇りの方が大きいと感じることがある。人生には優先順位が変わる境地に到達する時がくるのさ」

 アロンソは、2005年と2006年にルノー(Renault)でF1選手権連覇を果たすと、2007年に移籍したマクラーレンでは、ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)とチームメート同士で衝突するという苦い経験を味わっている。(c)AFP