【4月1日 AFP】(一部更新)フランスのアルプス(Alps)山脈で起きたドイツ格安航空会社ジャーマンウイングス(Germanwings)9525便の墜落で、墜落直前の客室内の様子を撮影したとされる映像の存在が3月31日、明らかになった。

 映像を確認したという仏週刊誌パリ・マッチ(Paris Match)と独大衆紙ビルト(Bild)によると、携帯電話で撮影された数秒間の映像には、複数の言語で「神様」と叫ぶ乗客など、大混乱に陥った客室内の様子が写っていた。

 両メディアともに、映像は機体の残骸の中から回収されたもので、信ぴょう性は「疑いのない」ものだとしている。だが、仏警察関係者は米CNNテレビに対し、墜落現場では携帯電話で撮影された映像は見つかっておらず、報道は「完全な誤り」で「根拠のない」ものだと語った。

 パリ・マッチは「状況はあまりに混沌としており、(映像に映っていた人の)身元の特定は難しいが、乗客たちが上げた叫び声から彼らがこれから自分たちの身に起ころうとしている事に気付いていたことは明らかだ」と報道。また、映像には「金属の打撃音」が3回以上録音されており、機長がコックピットのドアを重い物体で破ろうとする音であった可能性を指摘している。(c)AFP