【3月29日 AFP】シリア北西部イドリブ(Idlib)県の県都イドリブが28日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」を中心とする武装勢力に制圧された。4年以上に及ぶシリア内戦で、政権側が失った2つ目の県都となる。

 アルヌスラ戦線はツイッター(Twitter )の公式アカウントで「神のおかげでイドリブを解放した」と発表するとともに、イドリブ市内の政府庁舎や市役所、刑務所、警察署の前にいる戦闘員の写真を投稿した。

 英国に拠点を置く非政府組織(NGO)、シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)は、「アルヌスラ戦線、および同戦線と同盟関係にあるイスラム武装勢力がイドリブを制圧した」と発表。同監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は、イドリブには応戦している政府軍の兵士らも残ってはいるが、状況を覆すには至らないだろうとの見解を示した。(c)AFP