【3月17日 AFP】(一部更新)米交流サイト(SNS)大手フェイスブック(Facebook)は16日、「コミュニティー規定」を更新し、テロリズムやヘイトスピーチ(憎悪表現)を扇動する内容の投稿を明確に禁止した。

 更新されたガイドラインは、暴力やヘイトスピーチ、ヌードなどを含む投稿について、容認されるものとされないものをより明確にした。「テロ行為、組織犯罪、ヘイトスピーチ」を提唱するグループによるフェイスブックの利用を禁止する方針を明らかにした。

 フェイスブックをはじめとするソーシャルメディアは、過激主義や暴力に関連した投稿の増加に伴い、投稿可能なコンテンツと「表現の自由」の線引きに苦慮している。

 新規定は「嗜虐(しぎゃく)的な画像や暴力を称賛・賛美する画像」を削除すると明記。テロリストや犯罪組織に対しては「一部組織の指導者らを支持・称賛したり、彼らの暴力行為を容認したりすること」も認めないとした。

 ヌードは、授乳やアート作品、医療に関した議論に伴うもの以外を禁じた。

■「ネットいじめ」にも対応

 また、昨年10月に本名以外での投稿も認めるよう緩和する方針を示していた利用者名の規定については、「真正な名前」を使わなければならないとした。法律上の本名ではなく芸名などをフェイスブック上で使っている人たちからの批判をかわす狙いがあるとみられる。

 いわゆる「ネットいじめ」についても、「意図的に個人を標的にし、相手をおとしめたり恥をかかせたりする意図があると思われる」内容の投稿を明確に禁止した。(c)AFP/Rob Lever