【3月6日 AFP】東アフリカのタンザニアの裁判所は5日、呪術に用いるためアルビノ(先天性色素欠乏症)の女性を殺害し手足を切断した4被告に対し、死刑判決を言い渡した。有罪判決を受けた被告には殺害された女性の夫も含まれている。

 タンザニア北部ムワンザ(Mwanza)の裁判所職員によると、被害者女性は夕食をとっている際に襲われ、両脚と右手をおのや山刀で切断された。

 判決後、ホアキン・デメロ(Joaquine Demello)判事は国営ラジオに、検察側は合理的疑いの余地なく有罪を立証したと述べた。また同判事は地元紙シチズン(Citizen)に対し、「タンザニア国内でアルビノの人々が殺害される事件が増加している状況」を考慮して判決を下したと語った。

 アルビノ(先天性色素欠乏症)の人々が殺害される事件が相次いでいる事態について同国のジャカヤ・ムリショ・キクウェテ(Jakaya Mrisho Kikwete)大統領は、「実に不快で、タンザニアにとって大きな恥」と激しく非難している。(c)AFP