【3月6日 AFP】美食を誇るフランス人が、食べているものを思わず吐き出してしまうほど嫌悪感を抱かせるであろう報告が5日、明らかになった。ファストフードの代表格であるハンバーガーが、自慢のハムバゲットサンドと並び、フランス人の間で人気を博しているというのだ。

 同国のファストフード市場では、ハムとバターのバゲットサンドである「ジャンボン・ブール(Jambon beurre)」が、長きにわたって定番食として君臨してきた。それが現在、ハンバーガーからの猛追を受け、そのポジションが脅かされているという。

 ハムバゲットサンドの販売は至って好調だ。昨年は、12億8000万食の販売数を誇った。 だが、ハンバーガーも同10億7000万食を記録し、さらに前年比10%の伸びを示した。この勢いが続くと、ハンバーガーはすぐにフランスで最も人気のあるファストフードになるだろう。ジャンボン・ブールの伸びはわずか3%だった。

 仏マーケティング会社Gira Conseilによると、ハンバーガーはフランスのファストフード業界において、今や「4食のうちの1食」となっているという。

 米ファストフード大手マクドナルド(McDonald's)は、すでにフランスで大きな成功を収めており、ライバルの米バーガーキング(Burger King)もパリ(Paris)での店舗展開を開始している。

 フランスではまた、ピザも人気だ。同調査によると、昨年の消費量は8億900万食(前年比1.2%増)だった。Gira Conseilによると、フランスは米国に次ぐ世界第2位のピザ大国で、本場イタリアを大きく引き離しているという。(c)AFP