【3月4日 AFP】「ジハーディ(聖戦士)・ジョン(Jihadi John)」の通称で知られるイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」の戦闘員とされる英国人の男が、2001年の米ニューヨーク(New York)同時多発テロと2005年の英ロンドン(London)同時爆発テロを非難する過去の発言を収録した音声記録が3日、公開された。

 クウェート生まれのモハメド・エムワジ(Mohammed Emwazi)容疑者(26)は先週、メディアと専門家らにより、インターネット上に投稿されたISの人質少なくとも5人の斬首場面を写す映像に登場する覆面の男として特定された。さらにその後、両親によっても本人と確認されたと伝えられている。

 公開された2分間の録音は、英人権団体CAGEのメンバーとの会話で、その中でエムワジ容疑者は、2009年に英情報局保安部(MI5)職員とされる英当局者の尋問を受けた際の様子を語っている。

 米同時多発テロと英同時爆発テロ、さらにアフガニスタンでの戦争について見解を求められた同容疑者は、ロンドン訛りの英語で、52人が死亡した英同時爆発テロは「過激思想」の結果だと述べ、アフガニスタンでは「無実の人の命が失われている」と非難。また、米同時多発テロについては、「正しくないことが起きた」と述べた。だが、尋問者は彼の言うことを信じなかったという。

「僕はこう言った。『起こっているのは過激思想のせいだと言ったばかりなのに、それでもまだ僕が過激派だと言うつもりなのか』と」と同容疑者は語っている。

「すると彼は、僕が言ってもいないことを僕に言わせようとした。『ちがう、君がやっているのはこれとこれだ。だからわれわれは君の行動監視を続けるつもりだ。これまで君の行動監視を続けてきているし、これからも続けるのだ』と」

 ユダヤ人についてどう思うか尋ねられたエムワジ容疑者は、「誰でも自分の信仰を持つ権利がある。自分は人に押し付けたりしない」と語った。(c)AFP