【3月3日 AFP】次期米大統領選への出馬が取り沙汰されているヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏が、米国務長官在任時に公務を含むすべてのメール交信に個人のメールアドレスを使用し、公文書記録に関する連邦法に違反していた可能性があると、2日の米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が報じた。

 同紙によれば、クリントン氏は米国務長官だった4年の間、一度も公務用のアドレスを持っていなかったという。これは「公務上の通信を公文書記録として保管することを義務付けた連邦法に違反していた可能性がある」と同紙は指摘している。

 個人アドレスの使用については、連邦法違反だけではなく、ハッキングに対するぜい弱性も懸念される。

 弁護士出身の元米大統領夫人で、国務長官も務めたクリントン氏は、来年行われる次期米大統領選の民主党有力候補と目されている。(c)AFP