【3月2日 AFP】イラクの首都バグダッド(Baghdad)北西でイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」が制圧していた都市ティクリート(Tikrit)周辺に対し、イラク政府軍は2日早朝、空爆支援を受ける約3万人の兵士と民兵を投入した大規模な奪還作戦を開始した。ISの掌握下にある都市に対する奪還作戦としては、これまでで最大規模となる。

 イラク軍中佐がAFPの電話取材に対し「治安部隊がティクリートと(南方の)ダウル(Ad-Dawr)、(北方の)アラム(Al-Alam)の3か所の戦線に進軍している」と語った。ISの逃亡を防ぐため、道路沿いにも政府軍が展開しているという。

 前夜、ハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)イラク首相が開始を予告していた今回の作戦には、政府軍、警察、対テロ部隊のほか、政府が組織する有志部隊、さらにISに反対するスンニ派の部族が加わっているという。(c)AFP