【2月20日 AFP】ユダヤ教の儀式で行われる沐浴(もくよく)の準備をする女性たちを隠しカメラでひそかに撮影したとして逮捕された米ワシントンD.C.(Washington D.C.)のラビ(ユダヤ教指導者)が19日、罪を認め、残りの人生を刑務所で過ごす可能性に直面している。

 米司法省によると、ベルナード・フローンデル(Bernard Freundel)被告(63)は、複数件の盗撮について罪を認めた。今年5月に言い渡される量刑判決で最高52年の禁錮刑が科される可能性がある。

 ワシントンD.C.にあるシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)ケシェル・イスラエル(Kesher Israel)のラビであるフローンデル被告は、録画装置を仕込んだ時計付きラジオを同施設に隣接するユダヤ教の沐浴場「ナショナルキャピタルミクベ(National Capital Mikvah)」のシャワー室に面した場所に設置した容疑で昨年10月に逮捕された。

 同被告の自宅とメリーランド(Maryland)州ボルティモア(Baltimore)のタウソン大学(Towson University)にある事務所の捜索が行われたところ、2012年3月4日から2014年9月19日の間に同ミクベの更衣室で撮影された少なくとも52人の女性たちの全裸または半裸の画像が見つかった。

 また、同被告のコンピューターを調べたところ、罪を認めた52人の女性以外にも、肌を露出した女性100人以上を2009年からひそかに撮影していたことが明らかになっている。量刑は今年5月15日に言い渡される予定。(c)AFP