【2月9日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は、このたび、火星無人探査車「キュリオシティー(Curiosity)」に搭載された火星拡大鏡撮像装置(Mars Hand Lens ImagerMAHLI)で撮影された「モハベ2(Mojave 2)」と呼ばれるターゲットの岩に開けられた試掘穴と周囲に広がる灰色の粉じんを捉えた画像を公開した。

 モハベ2は、シャープ山(Mount Sharp)のふもとの地層や岩石が露出している「パーランプ・ヒルズ(Pahrump Hills)」の「ピンク・クリフ(Pink Cliffs)」と呼ばれる場所にある。火星日882日目の1月29日、キュリオシティーがこの堆積岩に試掘穴を開けた。

 この穴の左上約10センチの地点には、試掘調査の適否を調べるため、ミッション867日目に当たる1月13日に試験的に開けられた小さな穴も見える。穴はそれぞれ直径約1.6センチ。

 さらにそこから右上約30センチの地点には、より細かな灰色の微粒子に囲まれた岩石が写っている。「モハベ(Mojave)」と呼ばれるこの岩を破砕した結果、サンプル採取には不適と判断された。(c)AFP