【2月8日 AFP】昨年2月に堺市で散歩中だった15歳のチワワが、突進してきたシェパードと接触したショックで死んだとしてチワワの飼い主が損害賠償を求めていた裁判で、大阪地裁はシェパードの飼い主の管理が不十分だったとして、チワワの飼い主に慰謝料と葬儀費用など約22万円の支払いを命じた。日本の国内メディアが7日伝えた。

 川畑正文(Masafumi Kawabata)裁判長は判決で、チワワはシェパードと衝突した後に興奮状態となり、心不全を起こして死んだと述べ、シェパードの飼い主が首輪の鎖を外れた状態にしていたと指摘した。専門家によると、成犬のシェパードの体重は、チワワの成犬の20倍近くになる場合もあるという。

 また、日本経済新聞(Nihon Keizai Shimbun)によると川畑裁判長は、「小型犬にとって大型犬の突進は脅威だ。死ぬ直前に大きなショックを受けた」と述べた。

 愛犬家の多い日本ではペットの葬儀が広く行われている。火葬して、生前のペットの写真と共に遺骨を自宅で保管する場合も多い。都市部が人口過密で住宅の面積にも限りがある日本では、小型犬が好まれる傾向がある。(c)AFP