【2月1日 AFP】スペインの首都マドリード(Madrid)で1月31日、反緊縮財政を掲げる新党ポデモス(Podemos)が初めて呼びかけた大規模なデモ行進が行われた。主催者発表によれば参加者は30万人。警察は約10万人としている。

 先月25日に投票が行われたギリシャの総選挙で急進左派連合(SYRIZA、シリザ)が勝利を収めたことが、「反体制」を掲げるポデモスの人気を後押ししている。今年11月に総選挙の実施が予定される中、世論調査でのポデモスの支持率は大幅に上昇している。

 デモに参加した人たちは、「今こそ変化のとき」と書かれたプラカードを掲げ、「私たちにはできる!」と声を上げながら、市庁舎から市内中心部の広場「プエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)」に向かった。多くの人たちの手には、ギリシャ国旗と赤と白のシリザの旗が握られていた。

「私たちにはできる」を意味する「ポデモス」は結党からわずか約1年。しかし、昨年5月に実施された欧州議会選で5議席を獲得するなど、すでにスペイン政界を大きく揺るがしている。

 2011年、スペイン各地の広場を埋め尽くした「怒り」を表す抗議活動から生まれたポデモスは、政治の変化を要求。黒字企業による解雇の防止や公的医療保険制度の導入、最低賃金の「大幅な」引き上げなどを求めている。(c)AFP/Daniel SILVA