【2月1日 AFP】イタリア議会で1月31日、大統領選の投票が行われ、シチリア(Sicily)島出身の憲法裁判事セルジオ・マッタレラ(Sergio Mattarella)氏(73)が新大統領に選出された。

 マッタレラ氏は高齢を理由に辞任したジョルジョ・ナポリターノ(Giorgio Napolitano)前大統領の後継者となる。マッタレラ氏はマッテオ・レンツィ(Matteo Renzi)首相率いる中道左派・民主党(Democratic PartyPD)に支持されていた。

 マッタレラ氏は、「私はまず第一に国民の希望と困難についてを考えている」と述べた。マッタレラ氏の大統領就任はレンツィ首相にとって政治的勝利でもある。同首相はツイッターに「おめでとうマッタレラ大統領!イタリア万歳!」と喜びの投稿をした。

 マッタレラ新大統領は、一般的な知名度こそ低いが、25年間の政治的キャリアを有し、これまで左派・右派の内閣で閣僚経験を持つ、政界で一目置かれる人物。兄弟がシチリアでマフィアに殺害された後、政界入りした同氏は、その高潔な人間性でも知られている。(c)AFP