【1月29日 AFP】南仏ニース(Nice)で28日、学校でテロリズムを称賛する発言をしたとされる8歳の男児が、約30分にわたり警察の聴取を受けたことが、地元警察関係者の話により明らかになった。

 地元の公安関係者によれば、男児は通っている学校で、今月7日にパリ(Paris)で発生した風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)本社襲撃事件の犠牲者12人を追悼する黙とうが行われた際、参加を拒否した。

 担任の教師は、男児が事件の容疑者らに対する「連帯感」を示す言葉も口にしたと話している。公安関係者によると、男児の言動を懸念した校長から通報を受けた警察は、「8歳児がなぜそうした過激な考えを持つようになったのか理解するために」男児とその父親を呼んで事情を聴いた。

 同関係者は一方で、男児が刑事告発されたわけではないと強調し、「男児は自分が言っていることの意味を分かっていないようだ」と説明している。男児の弁護士がツイッター(Twitter)に投稿したコメントによれば、男児は警察に対し、「僕はテロリストの仲間」と発言したことを認めている。ただし、警察が「テロ」の意味を知っているかと尋ねたところ、男児は「分からない」と答えたという。(c)AFP