【1月26日 AFP】ブラジル農牧研究公社(Brazilian Agricultural Research CorporationEmbrapa)とブラジリア大学(University of BrasiliaUnB)は24日、コーヒーに鎮痛作用のあるペプチド(タンパク質の破片)の含有を確認したことを発表した。このペプチドは、モルヒネに似た効果を持つという。

 Embrapaによると、同社の遺伝・バイオ技術部とUnBの科学者からなるチームは先ごろ、鎮痛や穏やかな鎮静作用のある性質を持つ、これまで知られていなかったオピオイドペプチドを発見したという。

 また、実験用のマウスを使った実験の結果、みつかったオピオイドペプチドの持続時間がモルヒネよりも長いとみられることも分かった。

 今回の発見についてEmbrapaは、健康食品業界にとってバイオ技術面での新たな可能性を与えるものであり、また他方では、食肉処理される家畜のストレス軽減にも応用できるかもしれないと期待を寄せている。

 EmbrapaとUnBは、品質向上を目的にコーヒー豆の研究を続けている。Embrapaは、2004年にコーヒー豆のゲノムの解析に成功していた。(c)AFP