【1月24日 AFP】サウジアラビアで23日、同日未明に死去した故アブドラ・ビン・アブドルアジズ(Abdullah bin Abdulaziz)前国王の葬儀が執り行われ、各国の首脳が参列した。

 同国首都リヤド(Riyadh)のイマーム・トルキー・ビン・アブドッラー・モスク(Imam Turki bin Abdullah Mosque)で営まれた葬儀には、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領や、パキスタンのナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)首相のほか、スーダン、エチオピア、湾岸諸国の首脳が参列。アブドラ国王の異母弟で、王位を継承したサルマン(Salman)新国王とともに祈りをささげた。

 テレビは、赤と白の伝統的なシュマグ(頭にかぶる装身具)を身に着けた王族が、布で覆われた前国王の遺体を乗せた簡素な担架を運ぶ場面を放送した。担架を担いだ王族の中には亡くなったアブドラ国王の子息であるムトイブ・ビン・アブドラ(Mutuib bin Abdullah)国家警備相もいた。

 アブドラ前国王の遺体は、葬儀の後すぐに近隣の公共墓地に運ばれ、2005年に死去したファハド(Fahd)国王と同様にサウジアラビアの厳格なイスラム教の伝統に従い墓標なしで埋葬された。

 アブドラ前国王の葬儀には、バーレーンのハマド・ビン・イサ・ハリファ(Hamad bin Issa al-Khalifa)国王や、カタールのタミム・ビン・ハマド・ビン・ハリファ・サーニ(Tamim bin Hamad bin Khalifa al-Thani)首長、アラブ首長国連邦(UAE)のハイレベルの代表団、クウェートのサバハ・アハマド・ジャビル・サバハ(Sabah al-Ahmad al-Jabir al-Sabah)首長も参列した。(c)AFP