【1月7日 AFP】米映画製作大手ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(Sony Pictures Entertainment)は6日、北朝鮮を風刺し騒動を巻き起こしていた同社製作のコメディー映画『ザ・インタビュー(The Interview)』が、インターネットやケーブルなどを通じた配信で3100万ドル(約36億円)以上を売り上げ、同社の映画ネット配信収入における最高記録を更新したと発表した。

 ソニー・ピクチャーズによると、同作品は劇場での興行収入を含めると既に約3600万ドル(約42億円)を売り上げており、4400万ドル(約52億円)とも伝えられている製作費の額に近づきつつある。

 同社は昨年12月24日から1月4日までの『ザ・インタビュー』のネット配信状況を発表。それによると、同作品はインターネットやケーブル、衛星、テレコムの各プロバイダーを通じ、430万回以上レンタルまたは購入された。これにより、同作品はこれまで同社がネット配信を行ってきた映画の中で最高のヒット作となったと、同社は述べている。

 3100万ドルという数字には、映画館約580か所での上映収益は含まれていない。ソニー・ピクチャーズの声明では、これまでの興行収入は500万ドル(約5億9000万円)とされている。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記の暗殺計画を描いた同作品は、ソニー・ピクチャーズに対するサイバー攻撃を引き起こした。米当局はこの攻撃に北朝鮮政府が関与したと断定したが、北朝鮮側はこれを否定している。(c)AFP