【1月7日 AFP】男子テニス、カタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2015)は6日、シングルス1回戦が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-1、3-6、4-6でドイツのミヒャエル・ベラー(Michael Berrer)に敗れ、初戦で姿を消した。

 負傷と病気で長期離脱していたナダルだが、調子を取り戻すにはしばらく時間がかかりそうだ。これが2015年の初戦となったナダルだが、虫垂炎の手術以降、ここ2か月は試合形式の練習を行うことがほとんどできておらず、復調には時間が足りていないように見えた。

 第1セットを難なく手にしたナダルだったが、その後に崩れ、史上有数のプレーヤーにとっては屈辱的な敗戦を喫した。相手のベラーは、今季限りでの引退を予定している34歳の選手で、ランキングは100位圏外、今大会には予選を勝ち上がって出場してきている。

 ナダルは腰と手首の状態もまだ思わしくないのか、サーブにまったくスピードがなかった。開幕まで2週間を切った全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)についても、出場すら不透明で優勝争いなどもってのほかだとほのめかす発言をしている。

 ナダルは、「今日は小さなことがあまりうまくいかなかった。長期離脱からの復帰は今回が3度目だから、もう2~3か月は様子を見なくちゃならない。良いスタートを切りたかったけど、今日はそうならなかった」とコメントした。

「全豪は大好きな大会だから出場したい。そっちもどうなるかまだ分からないけど、出場を目指していくつもりだ。ダメなら、リオ・オープン(Rio Open presented by Claro hdtv 2015)とアルゼンチン・オープン(Argentina Open 2015)を目標にしていく」

「シーズンは長い。けが明けは、目の前だけを見てちゃいけないんだ。もう少し先を見てやっていかないと」

「今のところは、良い練習をして全豪に備えないといけないと思っているけど、行ってすぐに負けるということもあり得る。もしかしたら、2回戦、3回戦くらいまでは行けるかもしれないけどね」

(c)AFP/Richard Eaton