【1月3日 AFP】英王室のアンドルー王子(Prince Andrew、54)が未成年の少女と性交渉を持ったとする疑惑が、米国で今週起こされた訴訟で浮上した。バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)は2日、疑惑を否定する声明を出した。

 フロリダ(Florida)州ウエストパームビーチ(West Palm Beach)の地裁に昨年12月29日に提出された訴状によると、原告の女性は未成年だった1999~2002年、米実業家ジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)氏に命じられて複数の男性と性的関係を持った。アンドルー王子とは、英ロンドン(London)、米ニューヨーク(New York)、カリブ海の島で開かれた乱交パーティーで「性的関係を強要された」と主張している。

 エプスタイン氏はアンドルー王子の友人で、2008年に未成年の少女に売春をさせた罪で1年6月の禁錮刑判決を受け、服役した。

 原告女性によれば、パーティーには他にも未成年の少女たちがいた。この女性はエプスタイン氏から、王子の要求には何でも応じ、事後に王子との性的関係について詳細を報告するよう指示されたという。

 エプスタイン氏の強制売春事件に関連してアンドルー王子の名が浮上するのは、今回が初めてではない。英王室報道官は「未成年者との不適切な行為については、いかなる示唆も全面的に事実に反している」と王子の疑惑を正式に否定する声明を発表した。(c)AFP/Robert MACPHERSON