【12月30日 AFP】2014年に亡くなった主なサッカー選手や元選手、指揮官。

■アルフレッド・ディ・ステファノ(Alfredo Di Stefano

 レアル・マドリード(Real Madrid)のレジェンドで史上最高のサッカー選手の一人とされるディ・ステファノ氏は、7月7日、心臓発作で意識不明となり亡くなった。88歳だった。

「ブロンドの矢(Blond Arrow)」と呼ばれたディ・ステファノ氏は、生まれ故郷のアルゼンチン代表と国籍を取得したスペイン代表でプレーしたが、ジョージ・ベスト(George Best)氏と同じくW杯には縁がなかった。

 一方、クラブでは1953年から11年間レアルで活躍し、ヨーロッパチャンピオンズカップ(European Cup、現欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を5度制すと、1957年と59年にバロンドール(Ballon d’Or)を獲得した。

 レアルのフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)会長は、「アルフレッド・ディ・ステファノ氏は、このクラブの歴史を変え、サッカーの歴史までをも変えた」とコメントした。

■エウゼビオ(Eusebio

 クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)ら多くの選手に影響を与えたポルトガルの偉大な選手だったエウゼビオ氏は、1月5日、心不全のため亡くなった。71歳だった。

 当時ポルトガルの植民地だったモザンビークの貧しい環境に生まれたエウゼビオ氏は、驚異的な技術から「黒ヒョウ」とあがめられ、745試合の出場で732得点を記録した。

 ベンフィカ(Benfica)で名を成したエウゼビオ氏は、5-3で勝利した1962年のヨーロッパチャンピオンズカップ決勝のレアル・マドリード戦で貴重なゴールを挙げ、1965年には「バロンドール」を獲得した。

 2011年にエウゼビオ氏は、「世界最高の選手で、欧州でも世界でも得点王だった。すべてを手に入れた。W杯優勝以外はね」と、1966年のW杯準決勝でイングランドに喫した敗戦を振り返った。

 雨の中、葬列を見送る数万人の人々がリスボン(Lisbon)の街を埋め尽くし、その様子はテレビでも中継された。