【12月18日 AFP】ロンドン警視庁(Metropolitan Police ServiceScotland Yard)の捜査官がヒースロー空港(Heathrow Airport)の滑走路で旅客機を止め、シリアでイスラム武装勢力に合流しようとしていた15歳の少女を保護した。英夕刊紙ロンドン・イブニング・スタンダード(London Evening Standard)が17日、伝えた。

 ロンドン・イブニング・スタンダード紙によると、対テロ捜査官らは欧州一の混雑を誇るヒースロー空港に急行し、滑走路を移動中だったトルコのイスタンブール(Istanbul)行きの旅客機を止め、引き返すよう指示したという。

 この事件が起きたのは今月。ロンドン(London)東部タワーハムレッツ(Tower Hamlets)に暮らす少女は、家族のもとに戻された。少女は家族らに隠れて旅費を貯金していたという。

 英国では、これまでに500人以上が出国してイスラム過激派に合流したとみられている。その多くはイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に参加している。(c)AFP