【12月14日 AFP】14-15フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは13日、スペインのバルセロナ(Barcelona)で男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が合計288.16点で連覇を飾った。

ソチ冬季五輪と世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2014)覇者の羽生は、転倒があったものの、合計253.90点で2位に入ったスペインのハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez)に約35点差をつけて完勝を飾った。ロシアのセルゲイ・ボロノフ(Sergei Voronov)が、合計244.53点で3位に入った。

 4位には合計242.27点でロシアのマキシム・コフトゥン(Maxim Kovtun)、5位には合計235.37点で無良崇人(Takahito Mura)が続いた。

 ショートプログラム(SP)で2位につけていた町田樹(Tatsuki Machida)はミスが目立ち、216.13点で最下位に沈んで日本勢のワンツーはかなわなかった。

 20歳の羽生は、中国杯(ISU Grand Prix of Figure Skating Cup of China 2014)で頭をけがし、12日のSPでは転倒があったものの町田を6.26点リードしていた。

 羽生は、「オペラ座の怪人(Phantom of the Opera)」に乗せたFSで4回転ジャンプを連続で成功させると、6回の3回転ジャンプを披露したが、終盤に向かうに連れて疲れがみえるようになり、練習から不安を抱えていた最後の3回転ルッツで転倒した。

 羽生は「疲れました。動かそうとしても、体が言うことを聞かなかったです」とコメントした。

「存分に体を使える幸せを感じました。世界中のファンからのメッセージとチームのサポートがあって、感謝の気持ちを込めたメッセージをみなさんに届けたかった」

 カナダ・トロント(Toronto)を拠点に、ブライアン・オーサー(Brian Orser)コーチの下、羽生とともに練習を行っているフェルナンデスは、ライバルたちのミスにも助けられ、SP5番手から順位を上げた。(c)AFP