【12月12日 AFP】香港(Hong Kong)警察は11日、民主派最大のデモ拠点となっていた金鐘(アドミラルティ、Admiralty)地区で、2か月以上にわたり通りを占拠していたテントやバリケードを撤去し、デモ隊209人を逮捕した。

 数百人の警官がデモのキャンプに四方八方からなだれ込んでシェルターや供給物資スタンドなどを撤去し、続いて拠点の中心にいた学生リーダーや議員などを含むデモの中心人物らに殺到した。

 警察は11日遅くに最後まで残っていた少数のデモ参加者を排除。9月から通れなくなっていた同地区の交通は一部再開された。

 香港警察の張徳強(Cheung Tak-keung)副本部長は11日遅くに開いた記者発表で、「違法集会および警察の職務執行妨害」の疑いで209人を逮捕したと述べた。

 抗議デモを支えてきたのは、自由な行政長官選挙を求める呼びかけだった。香港・中国関係のあり方の見直しを迫ったと自負しているデモ参加者らは、この運動が今回の強制排除で終わることはないとしている。(c)AFP/Laura MANNERING, Aaron TAM