【12月9日 AFP】ドイツ西部ケルン(Cologne)の地方裁判所は9日、第2次世界大戦(World War II)中にフランスの村で起きた住民虐殺をめぐり起訴されていた男性(89)について公訴棄却を決定した。

 起訴されていたのはケルン在住の年金生活者で、名前は公表されていない。1944年6月10日にナチス親衛隊(SS)の部隊が仏西部オラドゥール・シュル・グラヌ(Oradour-sur-Glane)村で村民のほぼ全てに当たる642人を殺害した虐殺事件で、村民25人の殺害に関与した他、数百人の殺害をほう助、扇動したとして今年1月に起訴されていた。(c)AFP