【11月29日 AFP】ハリウッド俳優で62歳のミッキー・ローク(Mickey Rourke)が28日、ロシアのモスクワ(Moscow)でボクシングのキャリアを再開し、自分よりはるかに若い相手選手を2ラウンドで破った。

 ロシアの国旗が記された赤いトランクスで試合に臨んだロークは、プロボクサーで29歳のエリオット・シーモア(Elliot Seymour、米国)にパンチの連打を浴びせ、5ラウンドが予定されていた試合は約4分で決着が付いた。

 試合前日に行われた計量にカウボーイハットと青緑色のボクサーショーツ姿で臨んだロークは、日焼けしてタトゥーの入った鍛えられた肉体を観衆に披露し、体重はシーモアと同じ81.3キログラムだった。

 ロークは試合前にAFPの取材に応じ、「ボクシングのリングに戻ってこれてとても嬉しい。神に感謝している」と語っていた。

 興行主催者は、それぞれのボクサーには「大金」が支払われたと語っており、詳細については明かさなかったものの、「みんなが幸せになる」とコメントしている。

 ハリウッド進出を果たす前に、アマチュアボクサーだった経歴を持つロークは、映画『ナインハーフ(9 1/2 Weeks)』などに出演し、セックスシンボルとして有名なスターとなった。

 ロークは、1990年代にプロボクサーとして8試合を戦っているが、顔面のけがで手術を余儀なくされ、外見が変わってしまったものの、2008年には映画『レスラー(The Wrestler)』で落ちぶれたレスラーを演じて見事に復帰を果たし、ゴールデン・グローブ賞(Golden Globe Awards)では最優秀主演男優賞に輝いた。(c)AFP/Maria PANINA