【11月23日 AFP】ナチス・ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)が青年時代に描いた水彩画が22日、ドイツ南部ニュルンベルク(Nuremberg)で行われたオークションで、13万ユーロ(約1900万円)で落札された。競売会社ワイトラー(Weidler)によると、落札者は本人の希望で非公表。

 この水彩画はミュンヘン(Munich)の役場を描いた1914年の作品で、大きさは縦28センチ、横22センチ。出品者である高齢者の姉妹は、ヒトラーが20代だった1916年に祖父が購入したものだとしている。

 若い頃に駆け出しの画家だったヒトラーはウィーン美術アカデミー(Academy of Fine Arts Vienna)を受験したが、合格しなかった。ただ、自身が観光客に売っていた絵葉書を模写するという形では絵を描き続けた。

 専門家はヒトラーの絵画作品を可もなく不可もないと評価しており、大手競売会社は取り扱いを拒否することが多い。(c)AFP