【11月21日 AFP】延坪島(Yeonpyeong-do)砲撃事件から4年を前に韓国軍は21日、北朝鮮の警告にもかかわらず、黄海(Yellow Sea)上の軍事境界線に当たる北方限界線(NLL)近くで実弾演習を決行した。

 実弾演習はNLL周辺の2つの島で行われた。このうちの延坪島は、2010年11月23日に北朝鮮軍の砲撃を受け、韓国の海兵隊員2人と民間人2人が死亡。一時、全面衝突に発展する可能性が真剣に懸念された。

 今回の実弾演習は、2週間にわたり30万人以上が動員された韓国軍の演習の締めくくりとして行われたが、北朝鮮側は「危険な挑発行為」だと非難していた。

 国連(UN)は18日、北朝鮮の人権侵害が「人道に対する罪」に当たるとして、国際刑事裁判所(International Criminal CourtICC)への付託を検討するよう国連安保理に促す決議案を賛成多数で採択したが、北朝鮮側はこれに憤慨し、朝鮮半島情勢は緊張が高まっている。(c)AFP