【11月20日 AFP】英紙ガーディアン(Guardian)は20日、チャールズ英皇太子(Prince Charles)の側近から得た情報として、チャールズ皇太子が王になったあかつきには、国民生活に「心のこもった介入」をする考えであると報じた。

 チャールズ皇太子はこれまでにも、政治的介入ともとれる発言で議論を巻き起こしてきた。ガーディアン紙の取材に応じた匿名の人物は、皇太子は「自身の信念と貢献に忠実であり続ける」方針であると語った。

「母上のスタイルをそのまま踏襲するのではなく、温かい心からの介入を続けていく戦略をとる。しかし、王室のイメージを損なうことがないよう、すべての論調や内容のチェックは怠らない」

 慣例により、英国王室は政治についてはコメントをせず、特にエリザベス女王(Queen Elizabeth II)は自分の考えを明かさないことで知られる。

 一方、66歳のチャールズ皇太子は、遺伝子組み換え食品から建築物まで幅広いトピックについて率直な意見を述べ、批判を受けている。

 皇太子は今年上旬にも、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領をナチス・ドイツ(Nazi)の指導者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)になぞらえ、厳しく非難された。

 皇太子公邸クラレンスハウス(Clarence House)は、皇太子の今後について沈黙を貫いている。(c)AFP