【11月14日 Relaxnews】ブラジルの「ラブホテル」が、いかがわしいとの評判からの脱却を目指し、「ブラックマンデー(Black Monday)」と称する特別割引サービスの実施を告知してカップルたちの集客を行っている。

 ブラジル国内のラブホテルは時間単位で貸し出されており、ジャクジーやプライベートプール、サウナなどの豪華な設備がそなわっているものが多い。12月1日の月曜日に実施される予定のこのキャンペーンでは、同国内全土のこうしたラブホテルの利用料金が半額になる。

 このアイデアの発端は、あるブラジル人が、米国全土の小売店で感謝祭(Thanksgiving Day)の後に行われる「ブラックフライデー(Black Friday)」をまねたこと。この日、米国ではデパートや小売店などに大勢の買い物客が殺到し特売品に飛びつく。

 ブラジル・ラブホテル協会(Brazilian Association of Love HotelsABM)のアントニオ・セルケイラ(Antonio Cerqueira)会長はAFPに対し、「このアイデアは、性行為のためだけの場所というラブホテルが持つ評判について、その誤解を解くためのもの」、「性行為は喜びであり、健康にもいい。しかしラブホテルは、偏見や間違った倫理観を排除するために、別の意義を必要としている」と語る。

 今年夏のサッカーW杯(2014 World Cup)の際には、天井の鏡を撤去したり、円形のベッドを普通のものと取り換えたりして、一部のラブホテルは一般的なホテルに改修された。リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)だけでも182軒のラブホテルがあり、その大半は2016年に開催される夏季五輪でも利用されるとみられている。(c)Relaxnews/AFPBB News