【11月13日 AFP】110歳以上まで生きた17人の遺伝子を解析した結果、長寿の秘訣となる共通の特徴は見つからなかったとの米研究チームによる論文が、12日に米オンライン科学誌プロスワン(PLOS ONE)で発表された。

 研究を主導した米スタンフォード大学(Stanford University)のヒンコ・ヘルマン(Hinco Gierman)主任研究員は、小数のサンプルで行った今回の研究の結果、長寿と深く関連する稀な変異体は見つからなかったと述べている。

 世界で確認されている110歳以上の人は現在74人おり、うち22人が米国内に居住している。研究チームがゲノム配列の解析を行った17人の平均死亡年齢は112歳で、最も長寿の人は116歳まで存命していた。このうち14人は欧州系、2人がヒスパニック、1人がアフリカ系米国人だった。

 遺伝子に関する手掛かりは発見できなかったものの、今後の研究のための資料として、今回の分析結果は一般公開する方針だという。(c)AFP