ツアー・ファイナル初戦快勝の錦織、舞台負けを克服
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【11月10日 AFP】9日に行われた男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2014)の初戦でアンディ・マレー(Andy Murray、英国)に勝利した錦織圭(Kei Nishikori)は、試合を前にして舞台負けを克服しなければならなかったと明かした。
シーズンの最後を飾る誉れ高き大会にアジア人選手として初出場を飾った錦織は、元ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)覇者のマレーと大会の幕開けを飾る一戦に臨んだ。
誇るべき瞬間だったが、1万7500人の観客を収容する英ロンドン(London)のO2アリーナ(O2 Arena)のコートに向かう中で、錦織は感情にのみ込まれてしまった。
緊張した出だしから状況に慣れた錦織は、最終的には実力を発揮し始め、母国で声援を受け戦うマレーに完勝した。
錦織は「スタジアムが大きくて、上にもたくさんの観客がいたのであまり上を見ないようにしていました。とにかく集中しようと。コートに入ったときは緊張していたと思います。ただ、それと同時にこの観客の中でプレーできることにわくわくしてました」と語った。
「上位8人の選手として初めてここで戦えることを、本当に光栄だと思いました。始めは少し硬くなっていたけど、この状況の中で良いテニスができたので、本当に満足してます。相手が少し上回っているときは、落ち着こうとしましたね。正直、また硬くなったけれど、最後にはかなり堅実なプレーができました」
ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)との試合を控える中、準決勝進出に向けてすべきことは多いが、錦織はロンドンでの滞在をグループリーグ以降も延ばせない理由はないと続けた。
「そう(長くとどまれるよう)願ってます。決勝への道はまだまだ長いですけど、かなり自信はあります。次の試合をとても楽しみにしてます」