【10月27日 AFP】富士フイルム(Fujifilm)は27日、エボラ出血熱の治療薬供給を目指す医薬品事業強化の一環として、米ワクチン受託製造メーカー「ケイロン・バイオセラピューティクス(Kalon Biotherapeutics)」を買収すると発表した。

 日本経済新聞(Nikkei)によると、富士フイルムは数十億円を投じ、ケイロンの持ち分の49%を取得する。将来的には持ち分比率を100%に引き上げることを視野に入れている。ケイロンは、炭疽(たんそ)菌などを含む危険度の高い病原菌に対するワクチンの製造技術を持っているという。

 富士フイルムは前週、エボラ出血熱患者の一部に試験的に投与されている抗インフルエンザ薬「アビガン(Avigan)」の追加生産を決定したと発表している。(c)AFP